2010年 05月 19日
中の湯温泉+上高地散策
八王子から松本、さらに松本電鉄で新島々まで出て、まだバスに乗ります。中の湯温泉バス停にたどり着いたのは自宅を出て約6時間後・・・遠すぎるぞ上高地。
宿に行く前に、いきなりバス停近くにある「卜伝の湯」に入ることにしました。中の湯温泉が管理している予約制の温泉で、ほぼ天然の洞窟風呂です。
これが想像以上のいいお湯で、長旅の疲れがすうっと抜けるようでした。硫黄と鉄分の匂いが強く、でも柔らかい肌あたりです。温度も熱くもぬるくもなくてベスト。
いつも湯船の写真を撮ることにしているのですが、今回は湯気がこもってうまくいきませんでした。
これで精いっぱい。天井は苔むしているしホースはむき出しだし好き好きは分かれそうですが、私たちは顔を見合わせてこれはいいね!と絶賛でした。ただし、暗くてこわいので一人では入りたくないですね。
バス停まで宿の車の迎えがあり、おそろしいヘアピンカーブをいくつも越えると山の中腹に中の湯温泉の建物が見えてきます。TVは地上波が入らず衛星放送のみ、もちろん携帯電話は圏外です。
宿のお風呂も蒸気でいい写真は撮れず。単純硫黄泉で、こちらは鉄の匂いはなし。湯口に湯の花は多少見えましたがほぼ無色透明でした。
食堂での夕食時に、宿のおじさんが暗くなってくるとその辺をキツネがトボトボ歩いてるんだよね~と言うので、トボトボ歩くキツネってどんなのよ?と気になって視線をやっていたら、駐車場にキツネが出ました!
本当に、トボトボ歩いてました。駐車場なんかで何していたんだろう。キツネもタヌキも近くで子育てをしているそうです。
夕食が6時だったので夜も早く寝てしまい、私としてはめずらしく翌朝は5時ごろに目が覚めました。何種類もの鳥の鳴き声で目が覚めるなんて贅沢~ 朝風呂も入って温泉を堪能した後は上高地を散策です。
透明度の高い梓川が流れる両脇が渓谷のようになった地形で、どちらを向いてもアルプスの山々がそびえたっています。
山の頂上付近にはまだまだ雪が残っていて、新緑の季節はこれからという感じです。
遊歩道を散策すると、普段は見かけない鳥をずいぶん目にしました。川に何度もダイブするカワガラス、青い羽根が見事なオオルリ、お腹がオレンジ色のキビタキなど。野鳥図鑑を持ってくればよかったなあ。
私たちは前泊していたので朝から散策して午前中のうちに上高地を出たのですが、人がまだ少なくて正解でした。もっと混んでいるかと思っていたけどそうでもなかったね、などと話しながら帰りのバスに乗っていたら、これから向かう路線バス、観光バス、タクシーが連なっています。道幅が狭いのとカーブが多いのですれ違うのも一苦労。人混みが苦手な人は前泊して早朝に回るのがお勧めです。
一泊で滞在は短かったけれど、思い切りリフレッシュできた週末でした。