2010年 11月 13日
変わらない布恒更科
とりあえずビールを頼んで、品書きをじっくり眺めます。やっぱりどーんと立派な卵焼きは外せません。
ふわふわで出汁がたっぷり入った気持ち甘めの卵焼きはたまりません。
続いて江戸前の穴子天。かきあげと迷ったけど穴子で。季節の天種は白子、ゆりねなどがあって心ひかれます。
穴子を一口かじった時点で私は日本酒に走りました・・・
他にもいろいろ頼みたいものはあるのですが、ここの蕎麦はけっこう量があります。これ以上食べると肝心の蕎麦が入らなくなるので断念します。
シンプルにもりをいただきます。布恒更科の特徴といえば、とにかく濃いつゆです。真っ黒で醤油がきいています。私は全部を入れてしまうと後で蕎麦湯が飲めなくなるので、加減して使います。すくった蕎麦の下1/3ほどを浸して食べるとちょうどいい感じですかね。
昼時なので次々とお客さんが訪れます。ゆっくりお酒を飲みながらの人もあればさっとひとりで蕎麦をたぐって出る人もあり。老舗でありながらご近所の店な雰囲気があるのもくつろげます。女将さんはいつもこざっぱりした着物に半幅帯を貝の口に結んで、真っ白な割烹着姿。ずいぶんご無沙汰していたのですが、店のたたずまいも女将さんも何も変わっていないのがうれしくて。(あ、値段だけは変わってました・・・)いつ行っても変わらないというのは実は大変なことなのかもしれません。改装したりしないでこのままの店で続いてほしいな。