2011年 11月 03日
小田原のマニアすぎる店「あじわい回転寿司 禅」
いわく回転寿司なのに地ビールなど酒の品ぞろえが尋常じゃない、なぜかイベリコ豚の生ハムがある、なぜかレーンをCDの皿が回っている・・・等々。真相を確かめに?小田原駅から海方面に向かって歩くと、いかにも郊外のチープなつくりの店が見えてきました。ほんとにここ?と訝りながらのぞくとまだ昼前なのに店内は満席。しばらく待ってからカウンター席に座れました。
確かに本日のビールと書いた黒板があり、聞いたことのない銘柄があれこれと。見回すと壁際のガラスケースには、ワインだの日本酒だのがぎっしり詰まっています。
今回は昼間ということもあってビールで攻めてみることにしました。ベルギーの白ビール「フローリス」。
典型的なフルーティーな味わいで普通にお寿司に合います。奥に写っているのは地魚3種盛りで、この日はカマス、ほうぼう、いさきでした。
夫の頼んだベアードの「バカヤローエール」。ベアードは他にも「やまももエール」が出ていました。
寿司は脂ののった金目鯛。
2杯目はフラスコ型グラスが特徴的な「パウエルクワック」。味わいすっきり、こくもありというおいしいベルギービールでした。ぼんやり見えるレーンで皿が回っているという異様な光景です。
夫2杯目は「グーテンカロルス」。これはアルコール度数も高く、バーレーワイン系でした。ゆっくり飲まないと酔いがまわりそう。寿司は炙ったカンパチを塩で。ネタが新鮮なのは間違いなく、回転寿司としてはかなり満足できます。肝を乗せたカワハギもおいしかったなあ。
3杯目はまたベルギービールで「トリプルカルメリート」。ハーブの香りがするすっきり薬草系で私の好きなタイプでした。夫は「バカヤローエール」をもう一杯頼んでこれで締め。どれも専用グラスを使うというこだわりようです。
さて黒板を見ると寿司以外のメニューがこれでもかと書かれています。ビストロ系あり生春巻きだの香草サラダだのエスニック系あり、あれもこれも気になり悩ましいのですが、寿司を食べた後なのでそうそう頼めず・・・イベリコ豚ほほ肉のビール煮と野菜サラダバーニャカウダ風の2品を追加しました。
しかし、ここは回転寿司店。おいしいねとビール煮を食べつつも新しく握られる寿司にも目移りするという目もお腹も混乱する事態ではありました。
日曜日の昼間ということもあってお客さんは9割がた車で来た家族連れで、私たちのように腰を据えて飲んでいる姿は少なかったですね。でもうっかりディープな地ビールを頼んではまっちゃう人とかいそうな気がします。
ちなみに本当にトリビュートのCDが金色の皿(大トロと同じ980円)に乗って回っていました。とにかくジャケットがうけます・・・
このマニアックすぎる店長のこだわりに溢れた「あじわい回転寿司 禅」。夫がいたく気に入ったようなので、再訪することもあるかもしれません。
一応断り書き。店内の写真は許可をいただいて撮りました。基本自分が頼んだものを撮るのはOK。メニューや他の人が写るような撮り方はNGだそうです。