2017年 08月 18日
東京散歩
昨日は出勤する夫についていき、久しぶりのまつやへ。
おそば屋さんはこうでなきゃ、という造りの店構えです。
口開けに行ったのですが、すでに並んでいる人あり。
我々が入った後も、いらっしゃーい、の声と共にがらりと戸を開ける音が続きます。
つい、ビールと焼き鳥を注文。
この後仕事する人もいるのに・・・
そばは、夫はいつものごまそば。
私は涼しいので、卵とじそばにしました。
シンプルだけど、卵がふるっふるで絶妙なとじ具合なんですよね。
やっぱり美味しい~
で、食後はワンパターンで近江屋洋菓子店に寄ります。
カラフルなフルーツポンチが美味しそうと惹かれつつ、これからまだ歩くので断念。
巨峰が激しく積み上がったタルトをいただきました。
さわやかなフルーツ部分と、しっかり甘めのタルト生地がいい感じです。
何種類かフレッシュジュースもあるので、スイカジュースも。
その場でジューサーにスイカを入れて作っているところが見られます。
ちなみにここはドリンクバーとなっていて、コーヒーやジュースは好きなだけいただけます。
なぜかボルシチ(具がごろごろ入ってる)もドリンクバーに込みなので、小腹がすいた時はお得かも。
店を出て、夫は仕事場に、私はぶらぶら散歩。
途中、ドーム型の屋根が特徴的なニコライ堂が見えたのでちょっと寄ってみました。
設計はジョサイア・コンドルなんですね。
実は4歳の時に母に連れられてここに来た記憶があって、自分が小さかったからなのかものすごく巨大な寺院のイメージが刷り込まれていました。
大人になってから見ると、もちろん立派だけど当事の記憶とはずいぶん違うもんだなあと。
母がピアノを師事していたポール・ヴィノグラドフ先生(亡命ロシア人!)が亡くなり、葬儀に参列したのでした。
参列者が多くてずらっと並んでいたこと、棺を覗き込んだら組んだ手の爪の色が黒くて恐ろしかったこと、ぼんやりとだけれど結構記憶に残っているものです。
母がついていたのは最晩年で、なにしろラフマニノフの友達だったとか、奥さんは関東大震災の後ロシアに帰ってしまったとか、ほとんど歴史上の人物ですね・・・
そういえば大森にある先生の自宅でレッスン中は、蒲田の祖母の家に預けられていたなあとか思い出しつつ、さらに歩きます。
御茶ノ水駅に出て、もう一駅くらいならとてくてく。
最終目的地は、水道橋の「千鳥」でした。
ここ数年、和食器はここで探すことにしています。
古いビルの中には、さりげなく店の花器にドライフラワーが飾ってあります。
ご店主(わりとごつい雰囲気の男性)が店の中でドライフラワーを作っているそうです。
ここにくると欲しくなるものばかりで困りますが、今日はご飯茶碗を買う、と決めていたので他は目の保養。
というわけで、無事にお茶碗だけを選んで帰りました。
阿南維也さんのシンプルな白磁のお茶碗です。
写真を撮ろうとテーブルに置いたら、即座にカリラが・・・
中身、空っぽですよ!と訴えられてもねえ。
このところ真夏とは思えない涼しさなので、ちょうどいいお散歩日和でした。