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フー子の不在

何度か写真を載せていた近所の外猫フー子のことです。実は3か月前からふっつり姿を見せなくなりました。
おもにごはんをあげていたお宅では、大雨の晩から見ていないので、雷におどろいて迷子にでもなっているのでは?と言うのでそんなこともあるのかなあと思い帰るのを待っていましたが、それ以来一度も会えていません。
心配で朝晩歩ける範囲を探し、最悪の事態を考えて区の清掃局や保健センターに連絡も取りましたが該当する猫はなし。ジョギングしながらきょろきょろフー子を探し、写真を持って聞き込みもしました。様々な外猫情報は集まってもフー子の消息は分からないままです。
白っぽい猫を見るとかけより、しまいにはスーパーの白いビニール袋までがフー子に見える始末で・・・


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                        知りません、猫違いです!

近所を歩きつくしても何の手掛かりもないので、まさかと思いつつ丘の上まで捜索範囲を広げました。


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大仏次郎記念館の脇で、白っぽい三毛猫さんを発見。ふっくらしてるからかわいがられてるのかな?
何しろ大の猫好きの作家の記念館ですからね。


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すみません、フー子を見かけませんでしたか? と記念館前の猫像に尋ねましたが答えはなし。
結局、大雨の晩に煙のように消えてしまったままなのです。

なんでもっと早く家に連れて帰らなかったんだろうと後悔しました。避妊手術を受けさせ、夜ごはんをあげるだけで世話した気分になりなかば自分の猫のように思っていたのが、ある日いなくなってみれば何の手がかりもないのです。
でも根拠はないけれど、フー子が不幸な目にあったとは思えないんです。事後の形跡もなく日々様子は見守る家があったわけですし。もしかしたらこんな下町じゃなくてアタシには山手が似合うのよ、と丘を登り、今では山手のマダムに拾われて優雅に家猫として暮らしているのかもしれません。
そしてカリラと出会ったのはフー子捜索で近所を歩きまわっている時でした。そのひと月後には、えいやと一大決心をして(夫を説得して)我が家に迎え入れたというのが事の次第です。
今、ひざの上でカリラがグルグルとのどを鳴らして丸まっているのも、いろんなタイミングがあったんだなあと思うと不思議な気持ちになりますね。
by haru-hama | 2010-12-30 23:59 | 外猫たち